真夏の残骸


「小学生のとき好きな人いたー?」

「あー!わたし、山下が好きだったかも」

「まじで!?どこが良かったのよ」

「ちょっとーなにその言い方!あのねえ、意外とかっこよくて…」

「ちかは誰かいたのー?」


どきっとわざとらしく心臓が鳴る。

脳裏に焦げ付くのは幼いきりのくんの泣きそうな顔。

大人になったきりのくんの姿を、わたしは知らないから。


「わたしは…」

「わかった、2組の佐々木じゃない?満榎と仲良かったもん」

「バスケ部の?言われてみれば確かにー」

「いや、ちょっ…!」


佐々木くんってどんなひとだっけ…!?