「え…えっと?雨音さん?」 もう一度首を振る。 あたしの髪が軽く揺れた。 「あっと…で、では惜しくもグランプリを逃し2位に輝いた………」 司会者があたしから離れていく。 …もう、あたしの役目は終わったんだ。 くるっと踵を返してステージから出て行く。 「よくやった」