「未奈…」
私は無意識に未奈の名前を口にしていた。
「ん?」
「あ、ごめんなさい…」
「え?何が?」
ん?今2人の声が聞こえた気が…
「花梨…?花梨!花梨!」
「未奈?未奈!未奈ぁぁぁあ!」
私の目の前に未奈がいた。
クローンの未奈。
人間じゃない未奈。
私の友達の未奈。
「花梨はどうしてここにいるの?」
「私のクローンが壊れた?のよ。」
「そっか…」
そういえば未奈はどうしているのだろう。
「未奈は?」
「うちはクローンよ。普通は心を閉ざしてる。でもみなっちが直してくれたの。
あの星では死んだことになってるみたいだけど。」
未奈が生きてた。
拓馬に知らせたい。
和哉に知らせたい。
皆に会いたい。
「…?花梨?花梨?」
「あっ、うん!何?」
「拓馬は元気?」
やっぱり気になるんだな。
両想いだしね。
「うん。元気だよ。和哉とリア充してると怒られるぐらいw」
「あははwうちもリア充したかったなぁ」
「なぁに?ガールズトーク?いれてー!」
未奈さんが入って私たちは楽しく話した。
暗い雰囲気は耐えられないし、丁度よかったのかも知れない。