「やだよ…助けて…和哉…拓馬…」
「ダメだ。俺たちには助けらんない。
チャンスだよ。この制度をやめさせる。
なぁ?和哉…」
「あぁ…俺も離れたくないけど…花梨が1番この制度をやめさせたかっただろ?
だったら行ってやめさせてこい…あとから俺も行くから…絶対に…」
「和哉…」
私もそろそろ決心しなきゃいけない。
ちゃんとこの制度をやめさせる。
自分で言ったから。
和哉と拓馬と離れるのは嫌。
でも、また地球に行く人が増え、行きたくないのに行かされるなんて人が増えるのはもっと嫌。
皆でやめさせる。ただ私が先にいくだけ。
「私、いくね!でも、2人もあとから来てね?私だけじゃきっと終わらない気がするから。」
「あぁ行くよ。俺は花梨の彼氏だからな!」
「俺は…友達?だからいってやるよ!」
「和哉…拓馬…大好き!!」
「……意味わかんねぇー」
「あれ?和哉?」
まさか…
「和哉ー!だいだいだーいすき!」
和哉の顔が真っ赤になった。
「や、やめろ!」
これで私たちが最後になるのを知らずに
色んなことを話した。