「わかんねぇーよ。何も言わないでいっちっまったんだから。」
「拓真が少しでも気持ちを軽くできるようにだよ!」
私は拓真に手紙をわたした。
「うっうっうわぁーーーん」
拓真は泣き出した。
「わかった?どれだけ未奈が心配してたか。」
「うん。」
その手紙にはこう書かれていた。
拓真へ
うちは地球でも元気だから。
そしていつまでも拓真が好き。
うちがいないからって悲しまないで。
拓真には友達がいる。ちゃんと頼ってあげて。そうしないと皆が不安になるから。短い手紙でごめんね。
伝えたいけどこれからは伝えられない。
そんな気持ちわかるかな?

拓真。うちはずっと好きだよ。
これからも、ずっと。
たとえ拓真の心にうちの言葉が届かなくともうちはずっと好きだから。
未奈より
「結局2人とも同じ事を伝えられなかったんだよ。でも今は違うでしょ?ちゃんと伝わったでしょ?」
「うん…」
届かない言葉はないの。
ただ気付いてないだけで。
私と和哉だっていつかそんな日がくる。
その日には拓真と未奈みたいにちゃんと気持ちを伝えよう。そう決めた。