「へーーーー………え…え〜〜!?」
来た。拓真のナイスリアクション。
「お、お前ら付き合ってんの?」
「「うん。」」
「和哉!何ですぐ俺にいわねぇーんだ!」
「拓真にいってもいい事あるか?」
…。今のはきついだろう。
「…あ、あるさ!」
「なんだよ。」
和哉がちょっとニヤついている。
「そ、それはだな、あれだよ、あれ
俺に言ったら、あれ、うーんと」
「もういい。ないって事で。」
和哉が拓真にイラついてる感が出てる。
「和哉ーおこんないでよー」
「花梨!行こう!」
「うん!和哉!」
私たちは拓真をおいて教室に来た。
和哉はすぐ、作業を始め私はすぐ、携帯を開いた。携帯でする事は何もないけど。
「和哉〜私の事好き?」
「どうした急に。」
「こんな女面倒だなと思って。」
実は「好き」って言って欲しかった。
まだ一度もちゃんと「好き」って言ってもらってないから。
「私は好きだよ?」
和哉の顔が赤いのを見て少し笑った。
「和哉。好き。」
「お、お前本当にどうした?」
「…こっちの事も考えて?」
「は?」
やっぱり和哉は分かってない。
「好きって…言って欲しいの…」
和哉は小さな声で
「可愛い。マジヤバイ。」
そんな事を言っていたらしい。
「ダメ?」
「好きだ。花梨が好きだ。」
「私も好き。和哉が好き。」
私たちはキスをした。優しいキスを。