「どうしても、会いたいんです」
必至に言った。
「…気持ちはわかるけど。
君と、杏では、進むべき道が違いすぎる・・・
君は将来、藤堂財閥の後継者だ。
しかし杏は、そんな高い地位の君に合う程、
耳も聞こえなくなって、それでも一人前の大人になる為に、
一社会人になる為に、それだけに必死なんだ。
杏を、もう、苦しい立場には、追い込みたくない。
静かで、穏やかな生活を送ってもらいたい・・・
父親の勝手な言い分だけどね…でも君も、杏を好きなら、
私の気持ちも分かってくれるだろう?」
「・・・」
そう告げたお父さんは、家に入っていった。
・・・もう、杏に会う事も、叶わないのか・・・
どうしたって、もう気持ちが重なり合う事はないのか・・・
そう思うと、胸が苦しくて、苦しくて・・・
その場にしゃがみ込んでいた。
必至に言った。
「…気持ちはわかるけど。
君と、杏では、進むべき道が違いすぎる・・・
君は将来、藤堂財閥の後継者だ。
しかし杏は、そんな高い地位の君に合う程、
耳も聞こえなくなって、それでも一人前の大人になる為に、
一社会人になる為に、それだけに必死なんだ。
杏を、もう、苦しい立場には、追い込みたくない。
静かで、穏やかな生活を送ってもらいたい・・・
父親の勝手な言い分だけどね…でも君も、杏を好きなら、
私の気持ちも分かってくれるだろう?」
「・・・」
そう告げたお父さんは、家に入っていった。
・・・もう、杏に会う事も、叶わないのか・・・
どうしたって、もう気持ちが重なり合う事はないのか・・・
そう思うと、胸が苦しくて、苦しくて・・・
その場にしゃがみ込んでいた。

