それから私は、聾学校に正式に入学をした。
手話はまだ完璧じゃない。だから一からまたちゃんと覚える。
手話を覚えながら、色んな授業もした。
数学・国語・理科・社会・英語・パソコン・・・・
何も聞こえない世界、私はただただ虚しさだけだった。
他の生徒たちは、生まれつき耳が聞こえないとか、
病気で小さい時に聞こえなくなったとかで、生きている半分以上が、
音のない生活をしてきた。だから、虚しさなんてない。
みんな口をそろえて言う。
そりゃあ、音楽を聞けない事は、寂しく思う事もあると言っていたけど。
学校が終わり、私は正門の所で友達と話しをしながら、
帰ろうとしていた。
『…あの、カッコいい男子、知ってる子?』
友達の一人が、私に手話で尋ねた。
…私はパッと振り返る。
「・・・久しぶり」
そう言って微笑んだのは。
『…雷君』
・・・そう、あの日以来会っていなかった雷君だった。
私は友達と別れ、雷君と下校する。
手話はまだ完璧じゃない。だから一からまたちゃんと覚える。
手話を覚えながら、色んな授業もした。
数学・国語・理科・社会・英語・パソコン・・・・
何も聞こえない世界、私はただただ虚しさだけだった。
他の生徒たちは、生まれつき耳が聞こえないとか、
病気で小さい時に聞こえなくなったとかで、生きている半分以上が、
音のない生活をしてきた。だから、虚しさなんてない。
みんな口をそろえて言う。
そりゃあ、音楽を聞けない事は、寂しく思う事もあると言っていたけど。
学校が終わり、私は正門の所で友達と話しをしながら、
帰ろうとしていた。
『…あの、カッコいい男子、知ってる子?』
友達の一人が、私に手話で尋ねた。
…私はパッと振り返る。
「・・・久しぶり」
そう言って微笑んだのは。
『…雷君』
・・・そう、あの日以来会っていなかった雷君だった。
私は友達と別れ、雷君と下校する。