お約束通りの、体育館裏。

・・・

女子に囲まれ、

私は相変わらず無言。


「ビビってんの?」

金髪の女子に言われ、

私は笑顔で首を振った。

・・・

「なっ?!」

当然、私の態度に、キレそうなその子。

すると、一人の女子が、

慌てて割って入った。

・・・

「その子、口がきけないの。

言いたいこと言ったら、さっさと行こう」

その言葉に、納得した金髪の子は、

突然私を睨み、

ジリジリと近寄ったかと思うと、

胸ぐらを掴んだ。

・・・さすがに痛い。

「龍様から手を引きな・・・

そうじゃなきゃ、次会うときは、

そのかわいい顔を殴ってやるから」