栞「……………。」


不貞腐れている栞を見て、総司は笑顔で話し掛けた。





総「じゃあ栞、楽しいことしよっか。」


栞「楽しいこと?」





栞が首を傾げると、総司は悪戯な笑みを浮かべた。


総「そう(、土方さんを弄るの)。」


栞「する〜!!」





笑顔になった栞を見ると、土方さんは自室に戻っていった。


栞「今日も、発句帳を読むの?」


総「いいえ。今日はまず、昔話をします。」


栞「昔話?」


総「えぇ。土方さんの、面白い昔話です。」


総司はにっこり笑うと、話し出した。