マーブル色の太陽


また舞台は変わる。

ズルズル……ズルズル……。

何かを引きずるような音が聞こえる。

僕は僕の意思に反して閉じてしまいそうになるまぶたを必死に開ける。

倉田さんの部屋。

テーブルの上にある大量の薬。

『声』はメチャクチャにその薬を倉田さんの口に突っ込むと、サイドボードに飾ってあった洋酒の封を切り、無理矢理、倉田さんの口に全部を流し込んだ。

倉田さんは意識を取り戻し、激しくむせるが、『声』はタオルで倉田さんの口を縛り、吐き出させないようにしている。


(な、何を……して……るん……だ。ゆ、夢……だよ……な……?)