マーブル色の太陽


舞台は急に変わる。

四方をマンションに囲まれた小さな公園へと来ている。

さっきから頭がすごく痛い。

何秒かに一度、気絶したかのように記憶が白く飛び始めている。

体の自由は、もう既に『声』に奪われ、僕は僕の頭の中で『声』と倉田さんのやり取りを見ているしかなかった。



倉田さんは、年齢は30歳前後、着ている服は部屋着だと思うが、胸には見たことのあるロゴがあしらわれていた。

きっとブランド物だ。

痩せ型で、身長は170センチくらいだろうか。

情の薄そうな眉と薄い唇が、なぜだが爬虫類を思わせた。



倉田さんは公園の真ん中ほどまで来ると、僕と距離を取り、話し始めた。