マーブル色の太陽


僕はあかねさんの彼氏に怒りを感じていた。

それはたぶん、僕にとってあかねさんが特別な存在になりつつあることの表れなのかもしれない。

許せなかった。

あんな素敵な女性に手を出す彼氏も許せなかったが、殴られつつ、つきあい続けているあかねさんにも腹が立った。

それを理解できない子供な自分にも腹が立ったし、何もしてやれない、相談さえもしてもらえない、無力な僕に腹が立った。