「なんで変わってしまわれたんですか?」 「……ふふふ」 あかねさんは弱く笑うだけで、その後、何度聞いても答えてはくれなかった。 だけど、病室を出るときに、こう言って出て行った。 「サトシくん……私がどんな人間でも、好きでいてくれる? 話しかけてくれる? ……チョコパイ……一緒に食べてくれる?」 僕は答えることができなかった。