『なあ? お前ニハ無理ダ。ハヤク替われ』 (ほ、本当に助けてくれるのか?) 『ああ、おマエが死ネば、オレも死ヌ。まあ、一応ハ、宿主ダカラな』 僕が替わることを決意し、『声』に対して答えようとした、その時だった。 鎌を振り上げたままの姿勢で、馬場先生が気味の悪い声を上げる。 そして、動きを止めた。 今まで感情という感情を見せなかった目も、何かに驚いたのか、大きく見開かれていた。