僕は原田を見ている。 原田はもう動かないのだろうか。 もうイラストは描いてくれないのだろうか。 原田は……もしかして……死んで…… 僕がそう思った時だった。 呻き声が聞こえてくる。 僕はその方向に、足を引き摺りながら近づく。 バスのボディの一部と思われる鉄板を動かす。 下には話したことのない女子が横たわっていた。