マーブル色の太陽


僕がそう考えていた時だった。

足を組もうとして、カップホルダーに入れていた紙コップを、膝で蹴り上げてしまう。

中に入っていたジュースは、僕の着ている学校指定のジャージを濡らした。


「あ! 大丈夫?」


江口さんがすぐさま気づき、自分のタオルで僕の膝を拭いてくれる。

僕はされるがままになりながら、朝、学校でジャージを着替えていた時のことを思い出していた。