マーブル色の太陽


しおりをめくる。

僕達の目的地を示すページには、大量の汗を掻きながら必死に山を登っている太目の男子と、頂上で大きなおにぎりを何個も頬張る、ふくよかな女子のイラストが描かれていた。

僕は後ろを振り向き、そのイラストを描いた原田を見る。

次は、一緒の列に座る高畑を見る。

次に野中。

そして合瀬。

記号たちは最後列に座り、わいわいと楽しそうに騒いでいる。

合瀬に関しては、気をつけなければならないだろうが、黒い感情がなくなりつつある僕は、もう合瀬の敵にはならないだろう。

それに、もう敵対することもない。

もう終わったんだ。