「じゃね〜」 あかねさんは、また1時間近く話をして帰って行った。 今日も他愛のない話だったが、彼氏のこと、田舎の両親のこと、この病院のこと、いろいろと話してくれた。 僕は殆ど相槌を打つだけだったが、それでも楽しかった。 女の子と会話して、仲良くなって、つきあって……。 みんなこうやって彼女を作っていくんだと、ほんわかした、いい気持ちで考えていた。 その時だった。