「あっ! さっきのチョコパイ、食べましょうか?」

「だめ〜。今は勤務中です!」


何も知らないあかねさんはにこやかにそう言った。

僕は『声』の思惑が外れたこと、女性に対して失礼なことをしなくて済んだこと、それで嬉しくなり、思わずこう言ってしまった。


(ほら! ザマミロ!)