マーブル色の太陽


帰り支度をし、下駄箱へ行く。

最近、僕の下駄箱には常に靴が入っている。

下駄箱といえば、靴を入れるところなので、それは当たり前なのだが、あるべき所に、あるべき物が納まっている、そんな単純なことが、そんな些細なことが、これほど嬉しいことだとは思ってもみなかった。

誰からもイタズラされることなく、僕の登下校を待っていてくれる靴たち。

思わず「お疲れ様」と呟いている自分に苦笑した。