「ゆびきりげんまん」

「そう、それ。今は、子供が約束なんかする時にするよな? あれさ……」

「契りか」

「そうそう、知ってんじゃん。じゃあ終いまで言わなくてもいいな」


合瀬はそう言い、自分の仕事が終わると、さっさと教室へと帰って行った。

僕は残りの作業をしつつ、合瀬が言ったことを考えていた。