「いいけど、つまんないよ? 内容はこのままで、日付だけ変えて出そうと思ってるんだ」 「ふ~ん」 合瀬は、しおりをパラパラと捲っている。 江口さんは、困った顔をして、僕と合瀬の顔を交互に見ている。 「これさあ、せっかくだから、絵とか入れたら? その方が面白くない?」 「う、うん、そうだね」 僕はそう答えながら考える。 コイツの狙いが読めない。 何を考えているのだろうか。 コイツらにとって、僕は唾棄すべき人間ではないのだろうか。 何故、近づいて来たのか。