「あっ合瀬くん。今、旅行のしおりを作ってたんだ」 「へ~そうなんだ~」 僕の言葉に返しながら、合瀬は僕らの方に歩み寄り、近くにあった椅子を持ってきて座った。 何をするつもりだろうか。 何か狙いがあるのか。 「見せて」 合瀬は手を差し出す。 無邪気さを装っているのか、本気なのか、その表情からは覗えなかった。