僕はそう考えながら待っていた。

原田の机。

まだ、カバンがある。

どこかで見ているのかもしれない。

いや、見ていてほしい。

そして……。


「江口さん、お詫びと言っちゃなんだけど、原田のこと、いいこと思いついたんだ。あのね……」