ここは、学校の近くにあるにも関わらず、他の生徒を見かけたことがない。 だから、僕は昼休みにもよく利用していた。 何度、この公園で、ひとりで弁当を食べただろうか。 事情を知らない母親の、暢気な三色そぼろごはんを見ていたら、涙が止まらなくなったこともある。 それも、もうすぐ終わる。 終わらせる。 僕は僕の世界を取り戻す。