僕はそう言いながら、胸を撫で下ろした。 どんな理由があるのかわからないが、倉田さんは「自分でやった」と言っている。 そこの辺りも聞いてみたかったが、これ以上、深追いしても怪しまれるし、何より、僕が罪に問われなければそれでいい。 「ありがとう。今度、マウンテンのパフェ奢るよ」 「いいよ。それじゃあ、兄貴と義姉さんによろしくな!」 笑いながらそう言うと、正弘おじさんは電話を切った。