マーブル色の太陽


僕は、また何かしたんだろうか。

また『声』の仕業か。寝起きで頭がよく働かない。


「とにかく、入らせてよ!」

「いや……でもほら……まだ、パジャマだし……」

「いいの!」


僕がチェーンを外し、扉を開けると、みどりは僕を待たずに勝手に家の中に入っていった。

昨日はああ言ってくれたが、さすがに僕の部屋の前に来ると、躊躇する素振りを見せたので、僕はみどりをダイニングの椅子に座らせた。