マーブル色の太陽


僕はベッドに急いで戻り、布団を頭から被るとブルブルと震えた。

布団の中で、恐怖というものが、目すらも閉じることが出来ないものだと知る。

染み一つないシーツのヨレを見つめながら、僕の頭は、ただ「怖い」という感情だけで埋め尽くされていった。

その時だった。

病室の引き戸が開く気配がする。

僕は思わずシーツを掴み、布団の中で体を更に固く小さく縮め、来たものに対して身構えた。