『で、中山先生とお話したいんですけど?』 「……そ、それは……」 『別にいいですよ? 職員室で話しても。生徒が教師にわからないところを質問に行く。そういう場所ですよね、職員室って。何もまずくないでしょ?』 「……ちょっ! ちょっと待ってくれ……」 『声』は楽しそうに馬場先生を追い込んでいく。 どうやら馬場先生は、中山先生と相談しているようだ。 相談する余裕。 まだ、自分の立場がわかっていないらしい。