マーブル色の太陽


「んー? 相田サトシは嫌なのですか?」

「い、いや、で、でも。ほら……この前……」

「忘れよう?」


みどりは大きな目に力を込めて僕の言葉を遮ると、そう言ってくれた。

本当はみどりの方がつらいはずなのに、頑張って言ってくれた。

それなのに僕は、イジメがひどくなることを恐れて、断ろうとしている。

みどりと歩いているのを誰かに見つかり、それを餌に、さらにイジメがひどくなるかもしれないという、勝手な推測で。