それはどう考えても、こういう笑顔を向けてもらえる要素とは、かけ離れていた。 いや、むしろ、二度と口を聞いてくれないということはおろか、もっと最悪なことを考えていた。 このことがクラス全員に伝わり、それに対する罰を僕は受けるんだと。 坂木にも伝わっていると思っていた。 だけど、教室の入り口を見た坂木の顔は、他のヤツラと同じように驚いていた。 それじゃあ、あの髪の毛は……誰のだ?