『おい。やめとけ。そいつは……相手にするな』 『声』が珍しく僕を静止する。 (なんでだよ! まだコイツから何も得ていない! それなりのことして貰わなきゃ!) 『焦んなよ。まだ時間はあるし、お前が被害者だという事実は消えないだろ?』 (いやだ!) 『おい。落ち着け。ルールをよく思い出せ』 (…………)