マーブル色の太陽


残り時間が少なくなったセミ。

その命を燃やし尽くすことを助けるようにジリジリと照りつける太陽。

すべてなくなってしまえばいい。

みんなドロドロに溶けてしまえばいいんだ……。



頭をブンブンと振って悪い考えを頭から追い出す。

その仕草を、僕が痛みを感じていると思ったのか、江口さんが話しかけてきた。