マーブル色の太陽



「相田! ちょっと待て!」


担任がこっちに立って歩いてきた。

僕をそのまま職員室横の『生徒指導室』へと連れて行く。

『生徒指導室』とは、文字通り生徒を指導する部屋で、学校でも体育担当や運動部の顧問などをしている教師が主に在籍している。

つまり、力で生徒をねじ伏せるための部屋だ。

更に、その『生徒指導室』の中に『生活指導室』というものがあり、完全に壁とドアで仕切られていた。

僕は比較的真面目な部類なので、今までその部屋にお世話になったことは無いのだが、力で生徒をねじ伏せる部屋に更に外部と遮断された部屋がある、と考えただけで、中でどのようなことが行われていたかいろいろと想像してしまう。

やはり、不真面目な生徒は真面目になるだけの代償を払ったのかもしれない。