暖かくなってきた5月。
ゴールデンウィークも明けて、単調な日々が始まった。
その単調な日々の中、一つの事件が起こった。
自転車でバス停まで通ってる私は、まだ暗い夕方の道を走ってた。
他の子とは違って7時間目の授業を取っている私は
慣れないことばかりの毎日にとても疲れていた。
疲れていたせいか、私は信号をまったく気にしないで交差点を横断した。
すると車が出てきた。
気づいた時にはもう遅く、自転車でも避けられない距離に
車のボンネットがあった。
ドンッ
ぶつかったというより、自転車に乗った状態のまま押し倒された。
車に若干はさまれ、自転車のハンドルにスカートの裾がはさまれて
なかなか出られなかった。
一応救急車に乗って病院に運ばれた。
信じられないけれど、無傷だった。
生きていたことに安堵したのか
車の運転手の方に申し訳ないという思いからかわからないけど救急車の中で泣いてた。
週末だったから土日があって、ムチウチも治った。
念のため月曜に病院に行って学校も休んだ。
その時は
その日を休んでもいいと思えていたんだ。
その時は……
