その羽で、

「まあもっとも、『また遊ぼうね』とミチルは言われたらしいがな」


「っ………」



だからなんだと。
言うに言えなかった。


殺したがり、いわゆる破壊系のミチルという奴はイヴに求められて。

『防御』である俺は、あいつを守ることができないのか?




「……べつによう、イヴってやつに求められなくてもいいじゃねえか」



下唇を噛む俺にぽつりと呟いたユウ。



「求められなくても、あんたにだって出来ることぐらい、あるだろう?」



その言葉の意味がわからず、思わず首をかしげる俺にユウはまたぽつり。



「あんたには、羽があるよな」



ますます意味が分からん。