「あああああああああッ!!!」



そういや今休憩時間……っていうかもう過ぎてるしッ!


そう気づいたのがついさっきのこと。


慌ててコーヒーを流し込み、ユウに背をむけ現場へ戻ろうと一歩足を踏み出せば。



「なあ、羽須美。あんた『破壊』を知ってっか」


「っ………」



また、喉の奥からジワジワと感じるコーヒーの苦さ。


あれ、おかしいな。さっきまで普通に飲んでいたはずなのに。


いやそれよりも。なんでコイツが『破壊』を知っている?


そんな俺の思いを汲み取ったかのようにユウはフェンスに身を預け、口を開いた。