「オシャレな料理のレシピ?」 果世はそう言って首を傾げた。 それに力強く頷く私。 「うん!冬哉に作りたくて!」 朝食は普通の和食だったし… 冬哉は“うまい”って言ってくれたけど、それだけじゃ私の気が済まないんだ。 「そっかぁ……一緒に住んでるんだもんね」 にこっと柔らかな笑みを浮かべる果世。 おいしい夕食を頑張って作って、冬哉を驚かせたいな! そんなことを思いながら胸の前でクッションを抱き締める。