「もうっ!冬哉ってば!」


俺がまだ寝ていると思っているらしい侑梨は、未だに俺の身体を揺さ振っている。


………あ、いいこと思いついた。



「あっ!冬哉、起きた?」


目を開ければ、嬉しそうに笑う侑梨がいた。



「あのねっ私が朝食作ったんだ!だから食べて「まだねむてーんだけど……」


少し不機嫌そうに言えば、眉を下げて悲しそうな顔をする侑梨。



「そっかぁ……ごめんね…」