「いってきまーす!」 「いってくるなー」 そんな声が玄関から聞こえて私は慌ててお風呂場から駆け付けた。 大きなキャリーバックを抱えた、お母さんとお父さんが今にも出ようとしていたところだった。 「侑梨が寂しいかと思ってお風呂に入ってる隙に行こうと思ったのにー」 悪戯っぽく微笑むお母さん。 ………あんな大声出しといてよく言うよ。