───大学を卒業して1年半。 24歳になった私は“お母さん”になった。 「可愛い~…!」 ベビーベットですやすやと眠る小さな小さな身体。 もう生後4ヶ月が経ったけど、今は夏。 日々心配事が絶えない。 「さっきから侑哉[ユウヤ]見すぎ」 そんな呆れ声が聞こえてきて、私はデスクに目を向けた。 26歳になった冬哉は、相変わらずカッコよくて大人の色気を漂わせている。 「侑哉が可愛くて……!」 私、親バカなのかな。