「私はもう小さい頃と違うんだから。安心して行ってきて」 「侑梨……!」 大丈夫。 私には冬哉がいるもん。 私にとって冬哉の存在はこんなにも大きい。 ………もう、離れられないくらいに。 「よーし、今日は豪華な夕食にしましょう!」 元気よく言ったお母さんに、私と冬哉は顔を見合わせた後、同時に笑った。