「うわー…反則だろ、それは」


そんなことを言ったあと、私から離れた冬哉。


反則、って何……?



「……冬哉?」

「とりあえずバット振ってみるか!さっき俺の言った通りにやればいいから」


近くの精算機にお金を入れる冬哉をポケーっと見ていたら。



───バァンッ!


すごい速さでボールが私の目の前を横切り、フェンスに当たった。



「な、何……!?」


もう始まったの!?