「なぁ、侑梨」
「ん?どうしたの?」
フェンスに手を掛けてキラキラとした瞳で見てくる侑梨。
……そんなに楽しみなのかよ。
内心、嬉しくなりながらも、俺はフェンス越しに侑梨を見つめた。
「侑梨も打ってみねぇか?俺が教えてやるよ」
「えっ、いいの!?」
侑梨はさらに瞳を輝かせた。
……たく、反応が一々可愛すぎ。
「ほら、早く来いよ」
「うんっ!」
このデートで少しでもカッコいいって思われてぇなー…
そんなことを思いながら、バットを握りなおした。
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