「じゃあ帰るね?坂井、待たせてあるから…」 坂井を待たせてあるなんてウソ。 だって、坂井には“果世と出掛ける”って言ったもん。 学校から家まで帰る途中にある、小さな公園に立ち寄った。 「気持ちいー…!」 桜を見ると、1年前の春を思い出す。 冬哉と出会った、春を。 「帰りたくないなー…」