くだらなくない、日常は目の前に。


≠赤ずきん(あかずきんではない)

目が覚めると、私は机に突っ伏していた。あれ、さっきまで(行きたくもない)お花畑で(大嫌いな)おばあちゃんのためにお花摘んでたのに。
きょろきょろと、周りを見ると見たことのない服装の奴ら。そして、みんな同じ服装。

何だよ、気持ち悪い。

ふと、自分を見てみるとベージュ色のだぼだぼカーディガンにセーラーの襟が付いた何だかアイツらと同じ変な格好。
何で?こんな趣味悪い格好してんだろ。
景色も、まるで見たことない。だってだって、こんな狭い部屋に対して軽く40人の人間がいるんだ。気味悪い、吐き気がしてくる。

ここは、どこなんだろう。私が知ってる世界じゃなさそうだ。

「あれぇ、起きたの?」

私の顔の前にいきなり現れる女。私は不機嫌そうにそちらを見る。

「あぁん?何だよ、起きちゃ悪いのかよ」

そう私が言うと、女は手を口に当てて驚いた形相で私から離れていった。――意味分からない奴。
頬杖をついて、私は仏頂面で窓の外を眺める。【執筆中】