耳に息がかかるほどすぐ近くに立っていた大上くんに驚いてわたしは少し離れた。 びっくりしたなぁ、もう。 心臓に悪すぎる。 近い距離にはどうやったって慣れない。 何ヶ月一緒にいてもこのドキドキにはやっぱり慣れない。 胸を押さえながら棚の方にもう一度視線を向ける。 ぼーっとコップたちを見つめながら考え事をしていたのを大上くんにはものすごく悩んでるふうに見えたらしい。 「俺のも一つ選んで」 「大上くんも買うの?」