【完】隣の家のオオカミさん


これ以上かっこよくなってどうするのよ。


そんなことを毎回思いながら大上くんの隣を歩く。



本人はモテていることを楽しんでいる。


でも、昔のようには女の子たちと遊ぶことはなくなった。

遊び人って言われてたもんね……大上くん。


大上くんと二人きりでいる時は安心感でいっぱいになるけど、

学校とか大勢の人たちがいるところに二人でいると不安でいっぱいになるの。



隣を歩いてていいのかな、わたし。
こんなこと思っちゃうんだ。