「志穂、TV観ようか? 」
「そうだね」


一緒にお泊りまでしたのに、キス1つ出来ずに時間は過ぎ、深夜番組を見終えた時間に電気を消し、TVの電源も切ったけれど、まだ声が続く。


いつ終わるんだ、お前ら。


「寝ようか、もう」
「そうだね」


同じベッドに入り、体を寄せ合う。


「あったかいなー、志穂」
「今ぐらいの時期には、ちょうどいいでしょ? 」
「うん」


そう言って、敬介はキスをして来た。


あ、何かいい感じかも。


「し……ほ……」


寝ちゃったよ、この人。


やれやれ。